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白内障手術後に真菌性眼内炎の集団発生、韓国

2023年3月17日  JAMA Ophthalmology

韓国で2020年9月から2021年6月にかけて発生した、汚染された粘弾性物質(ヒアルロン酸ナトリウム)使用による白内障手術後の真菌性眼内炎集団感染の治療転帰を後ろ向き症例集積解析で検討。術後に真菌性眼内炎診断を受けた患者265例281眼(平均年齢65.4歳、女性57.7%)を解析対象とした。 その結果、真菌性眼内炎発生のピークは2020年11月だった。症例眼では硝子体混濁(75.4%)、眼内レンズ内への浸潤(50.9%)、毛様体への浸潤(19.6%)などの真菌性眼内炎に特徴的な臨床症状が認められた。培養検査を実施した260眼の39.6%に真菌が検出され、うち86.4%でフザリウム種が確認された。治療転帰を解析した228眼の平均最高矯正視力は0.78logMAR(スネレン指標換算で20/120)から6カ月後には0.36logMAR(同20/45)に改善し、真菌性眼内炎の徴候のない寛解達成率は93.9%だった。...