妊婦のPOTS、妊娠初期に経過予測可能

体位性頻脈症候群（POTS）女性患者8941例を対象に、POTSと妊娠の関連を横断的調査で検討。3652例（40.8％）に妊娠経験があった。主要評価項目は、妊娠中のPOTSの症状経過とした。 その結果、妊娠中のPOTS症状悪化発生率は、第１三半期で62.6％、第3三半期で58.9％、妊娠後3カ月間で58.7％、全妊娠期間で81.1％だった。第1三半期に症状悪化が見られた患者の61.1％は第2三半期、68.1％は第3三半期にも症状が悪化したが、第1三半期に症状が改善した患者は第2三半期および第3三半期でも改善が維持された。41.3％が特定の事象によりPOTSが誘発されたとし、8.1％が妊娠を発症の誘発因子と報告した。...