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プライマリケアでの不健康な飲酒への介入は有益か

2023年3月19日  JAMA Internal Medicine

2015-18年に米ワシントン州のプライマリケア診療所22施設を受診した全成人患者33万3596例(平均48歳、女性58%)を対象に、プライマリケアでの不健康な飲酒状態に対する簡易的な介入およびアルコール使用障害(AUD)治療の実装介入の効果を段階的(ステップウェッジ)クラスター無作為化試験で検討(SPARC試験)。実装介入は、診療の円滑化、電子医療記録支援、成果のフィードバックの3通りの戦略で構成された。主要評価項目は、(1)不健康な飲酒に対して予防を目的とする簡易介入を受けた患者の割合、(2)新たにAUDの診断を受け治療に取り組んだ患者の割合――とした。 その結果、1カ月当たりの不健康な飲酒に対する介入実施率は、介入期間の方が通常ケア期間より高かった(患者1万例当たり57 vs. 11、P<0.001)。治療に取り組んだAUD新規診断患者の割合に差は見られなかった(同1.4 vs. 1.8、P=0.30)。介入によりスクリーニング(83.2% vs. 20.8%、P<0.001)、新規AUD診断(同33.8 vs. 28.8、P=0.003)、治療開始(同7.8 vs. 6.2、P...