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小児MIS-Cの免疫調節治療3種を比較

2023年3月19日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による小児多系統炎症性症候群(MIS-C)の免疫調節治療を国際共同観察コホート(解析対象39カ国2009例)で評価(Best Available Treatment Study)。静注免疫グロブリン(IVIG)単独、IVIG+グルココルチコイド、グルココルチコイド単独による1次治療を逆確率重み付け法で比較した。主要評価項目は臨床重症度の改善までの期間とし、治療開始2日目以降の強心薬投与または人工呼吸器装着と死亡の複合および順序尺度で評価した。 その結果、主解析(1586例)で主要評価項目に有意差はなかった。IVIG単独群と比較して、人工呼吸器装着、強心薬投与または死亡の調整後オッズ比はIVIG+グルココルチコイド群が1.09(95%CI 0.75-1.58、補正後P値=1.00)、グルココルチコイド単独群が0.93(同0.58-1.47、P=1.00)だった。改善までの期間の調整後平均ハザード比は、IVIG+グルココルチコイド群が1.04(95%CI 0.91-1.20、補正後P値=1.00)およびグルココルチコイド単独群が0.84(同0.7...