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二次性僧帽弁閉鎖不全症、TEERで入院と死亡減少

2023年3月20日  New England Journal of Medicine

中等症ないし重症の二次性僧帽弁閉鎖不全症(二次性MR)がある心不全患者614例で経カテーテルedge to edge修復術(TEER)を検討したCOAPT試験の5年間の追跡調査の結果が報告された。試験では、ガイドラインに沿った最大用量の薬物療法でも症状が改善しない患者をTEERと薬物療法の併用(デバイス群)と薬物療法単独(対照群)に割り付けた。 その結果、5年間の心不全による入院率は、デバイス群が33.1%/年、対照群が57.2%/年だった(ハザード比0.53、95%CI 0.41-0.68)。5年間の全死因死亡率は、デバイス群が57.3%、対照群が67.2%だった(ハザード比0.72、95%CI 0.58-0.89)。5年以内に心不全により死亡または入院した患者の割合は、デバイス群が73.6%、対照群が91.5%だった(ハザード比0.53、95%CI 0.44-0.64)。5年以内のデバイス固有の安全性事象は、治療を受けた293例中4例(1.4%)に発生し、いずれも術後30日以内に発生した。...