活動性UCにIL-6阻害薬olamkiceptが有望

新たなIL-6阻害薬olamkiceptの潰瘍性大腸炎（UC）に対する有効性を二重盲検無作為化プラセボ対照第II相試験で検討。従来の治療法の効果が不十分な活動性（Mayo総スコア5以上、直腸出血スコア1以上、内視鏡スコア2以上）潰瘍性大腸炎（UC）成人患者91例（平均年齢41歳、女性27.5％）を対象とした。主要評価項目は12週後の臨床的奏効とし、Mayo総スコアが試験開始前から3以上および30％以上低下、かつ直腸出血スコアが1以上低下および1以下と定義した。 その結果、86.8％が試験を完遂した。12週後の臨床的奏効率は、olamkicept 600mg群（58.6％、調整後差26.6％、90％CI 6.2-47.1、P＝0.03）および300mg群（43.3％、同8.3％、－12.6-29.1、P＝0.52）の方がプラセボ群（34.5％）より高かった。治療に起因する有害事象の発現率は、olamkicept 600mg群が53.3％、300mg群が58.1％、プラセボ群が50％だった。主な薬剤に起因する有害事象は尿中ビリルビン陽性、高尿酸血症、AST上昇で、いずれもolamkicep...