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スタチン治療中の動脈硬化性疾患、残存炎症で予測

2023年3月22日  Lancet

スタチンを投与している患者の心血管事象予測因子としての高感度C反応性蛋白(CRP)と低比重リポ蛋白コレステロール(LDLC)の相対的重要性を無作為化試験3件(PROMINENT試験、REDUCE-IT試験、STRENGTH試験、患者計3万1245例)の共同解析で検討。試験開始前の高感度CRP(残余炎症リスクのバイオマーカー)およびLDLC(残余コレステロールリスクのバイオマーカー)の四分位群で、心血管事象および死亡のハザード比を算出した。 その結果、残余炎症リスクに主要有害心血管事象(高感度CRP最低四分位群に対する最高四分位群の調整ハザード比1.31、95%CI 1.20-1.43、P<0.0001)、心血管死(同2.68、2.22-3.23、P<0.0001)および全死因死亡(同2.42、2.12-2.77、P<0.0001)との有意な関連が認められた。 残余コレステロールリスクは、主要有害心血管事象との関連は認められず(LDLC最低四分位群に対する最高四分位群の調整ハザード比1.07、95%CI 0.98-1.17、P=0.11)、心血管死(同1.27、1.07-1.50、P=0...