脳卒中後の歩行リハビリにHIITが有益

慢性期脳卒中患者55例（平均年齢63歳、男性65.5％）を対象に、歩行能力の即時改善を最大化するための歩行リハビリテーションの最適強度（高強度 vs. 中強度）と最短期間（4、8、12週間）を多施設共同無作為化臨床試験で検討。患者を高強度インターバルトレーニング（HIIT群、27例）と中強度有酸素トレーニング（MAT群、28例）に無作為化した。主要評価項目は6分間歩行試験の距離とした。 その結果、4週間後の6分間歩行距離の変化は両群で同等だったが（HIIT群27m vs. MAT群12m、平均差15m、P＝0.28)、8週間後（58m vs. 29m、平均差29m、P=0.02）および12週間後（71m vs. 27m、平均差44m、P=0.005）ではHIIT群の方が増加が大きかった。副次評価項目の歩行速度と疲労でも、HIIT群の方がMAT群より大きな改善が見られた。試験に起因する重篤な有害事象の発生は認められなかった。...