高線量の放射線曝露で心血管疾患リスク増加
2023年3月22日
British Medical Journal
電離放射線曝露と心血管疾患リスクの関連を既発表論文93件の系統的レビューとメタ解析で検討。制限付き最尤法により、線量1単位(Gy)当たりの過剰相対リスクを推定した。 その結果、1Gy当たりの相対リスクが、全心血管疾患(1Gy当たり過剰相対リスク0.11、95%CI 0.08-0.14)および4つの心血管疾患サブタイプ(虚血性心疾患、他の心疾患、脳血管疾患、その他の心血管疾患)で上昇していた。研究間で異質性が認められた(他の心疾患を除くの評価項目のP<0.05)が、質の高いの研究または中線量(0.5Gy未満)もしくは低線量率(5mGy/h未満)の研究に限定した場合、異質性は著しく低下した。虚血性心疾患および全心血管疾患では、線量が低いほど線量1単位当たりのリスクが大きくなり(逆線量効果)、分割照射でも大きくなった(逆線量分割効果)。...
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