2-5歳の1型糖尿病小児にクローズドループシステムが有益

2歳以上6歳未満の1型糖尿病患児を対象に、クローズドループシステムによるインスリン送達の有効性と安全性を13週間の多施設共同試験で検討（PEDAP試験）。対象患児を無作為化によりクローズドループ群と標準治療群（インスリンポンプまたはインスリン頻回注射）に2対1の割合で割り付けた。主要評価項目は、持続血糖モニタリングで測定した血糖値が70-180mg/dLだった時間の割合とした。 102例（クローズドループ群68例、標準治療群34例）のうち、55例（81％）がクローズドループシステムを開始した。血糖値が目標範囲内だった時間の割合の平均は、クローズドループ群が試験開始時の56.7％から13週の追跡期間の69.3％に上昇し、標準治療群が54.9％から55.9％に上昇した。補正後の平均差は12.4ポイントだった（1日当たり約3時間に相当、95％CI 9.5-15.3、P＜0.001）。クローズドループ群の2例と標準治療群の1例に重症低血糖が発現し、クローズドループ群の1例に糖尿病性ケトアシドーシスが発現した。...