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ループレコーダーで徐脈性不整脈の検出増えるも突然死は減らず

2023年3月26日  専門誌ピックアップ

植込み型ループレコーダー(ILR)を用いたAFスクリーニングによる徐脈性不整脈の有病率と予後的意義をImplantable Loop Recorder Detection of Atrial Fibrillation to Prevent Stroke(LOOP)無作為化臨床試験の事後解析で検討。心房細動(AF)既往がなく、心血管危険因子(高血圧、糖尿病、心不全、脳卒中歴のうち1つ以上)がある70歳以上の参加者6004例を対象とした。ILR群(診断後の治療含む)と対照の通常ケア群で、徐脈性不整脈エピソード、ペースメーカー植込み、失神および心血管突然死を比較した。 追跡期間中央値65カ月で、通常ケア群の3.8%、ILR群の20.8%が徐脈性不整脈の診断を受け(ハザード比6.21、95%CI 5.15-7.48、P<0.001)、そのうち通常ケア群の23.8%、ILR群の79.8%が無症候性だった。ペースメーカー植込みは通常ケア群の2.9%、ILR群の4.5%に発生し(ハザード比1.53、95%CI 1.14-2.06、P<0.001)、失神は2.7%、2.2%(同0.83、0.56-1....