淡明細胞型腎細胞がんのTKI、中断でOS悪化見られず

進行淡明細胞型腎細胞がん（RCC）患者920例を対象に、チロシンキナーゼ阻害薬（TKI：スニチニブまたはパゾパニブ）治療中断のTKI治療継続に対する非劣性を非盲検無作為化第II/III相試験で検証（STAR試験）。主要評価項目は総生存（OS）および質調整生存年（QALY）とし、intention-to-treat（ITT）集団（919例）とper-protocol（PP）集団（871例）いずれも非劣性基準を満たすかを検討した。 OSの解析では、ITT集団のみでハザード比の両側95％CI下限値が非劣性マージン0.812を上回り、治療中断の継続に対する非劣性が示された（調整ハザード比：ITT集団0.97、95％CI 0.83-1.12、PP集団0.94、0.80-1.09）。QALYの解析では、ITT集団とPP集団ともに群間差の両側95％CI下限値が非劣性マージン－0.156を上回り、治療中断の治療継続に対する非劣性が示された（限界効果の差：ITT集団0.06、95％CI －0.11-0.23、PP集団0.04、－0.14-0.21）。192例（21％）に重篤な副作用が認められた。継続群の...