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子宮内膜がん、1次治療へのアベルマブ上乗せが有益

2023年3月27日  The Lancet Oncology

進行または再発子宮内膜がん患者125例を対象に、1次治療のカルボプラチン+パクリタキセルへのアベルマブ上乗せ効果を非盲検無作為化第II相試験で検討(MITO END-3試験)。62例を標準治療(カルボプラチン+パクリタキセル)、63例に試験治療(カルボプラチン+パクリタキセルにアベルマブを追加し、その後維持療法としてアベルマブ投与)に試験治療に63例を割り付けた。主要評価項目は、治験担当医師が評価した無増悪生存期間(PFS)とした。 その結果、標準治療群62例に49件、試験治療群63例に42件のPFS事象が報告された。PFS中央値は、標準治療群が9.9カ月(95%CI 6.7-12.1)だったのに対して、試験治療群が9.6カ月(同7.2-17.7)だった(病勢進行または死亡のハザード比0.78、60%CI 0.65-0.93、片側検定によりP=0.085)。重篤な有害事象の頻度は試験治療群の方が高く(試験治療群24件 vs. 標準治療群7件)、最も頻度の高いグレード3-4の有害事象は好中球数減少だった(同31% vs. 43%)。...