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産後の母親へのオピオイド処方、児への悪影響見られず

2023年3月29日  British Medical Journal

カナダ・オンタリオ州で、産後の母親へのオピオイド投与が新生児の有害転帰に及ぼす影響を住民対象コホート研究で検討。産後7日以内に退院し、退院後7日以内にオピオイド処方箋の調剤を受けた母親8万5675例(オピオイドを処方された母親の99.8%)をオピオイド処方箋の調剤を受けていない母親8万5675例と傾向スコアでマッチさせた。主要評価項目は、母親がオピオイド処方箋の調剤を受けた日から30日以内の理由を問わない児の再入院とした。 30日以内に入院した児のうち、2962例(3.5%)がオピオイド処方箋の調剤を受けた母親から生まれた児で、3038例(3.5%)がオピオイド処方箋の調剤を受けていない母親から生まれた児だった。オピオイドを処方された母親の児は、処方されなかった母親の児と比較して、理由を問わない入院の割合は高くなく(ハザード比0.98、95%CI 0.93-1.03)、30日以内の救急部門受診の割合はわずかに高かった(同1.04、1.01-1.08)。それ以外の児の有害転帰には差がなく、死亡した児はいなかった。...