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中咽頭がん、p16検査とHPV検査の結果不一致で予後不良

2023年3月29日  The Lancet Oncology

9か国の13の中咽頭がん患者コホートの個別データ(患者7654例)を解析し、p16 INK4a(p16)検査とヒトパピローマウイルス(HPV)検査の結果が一致しない患者の割合および予後への影響を検討した(HNCIG-EPIC-OPC試験)。 その結果、p16陽性患者3805例のうち415例(10.9%)がHPV陰性だった。p16陽性/HPV陰性患者の割合は地理的地域によって差があり、HPV寄与割合が低い地域で高かった(r=-0.744、P=0.0035)。扁桃および舌根部と比べると、それ以外の部位の中咽頭がんはp16陽性/HPV陰性患者の割合が高かった(9.0% vs. 29.7%、P<0.0001)。5年総生存率はp16陽性/HPV陽性が81.1%、p16陰性/HPV陰性が40.4%、p16陰性/HPV陽性が53.2%、p16陽性/HPV陰性が54.7%だった。5年無病生存率は順に84.3%、60.8%、71.1%、67.9%だった。...