電子カルテの自動アラートで心不全患者のMRA処方増加

ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬（MRA）処方を受けていない駆出率が低下した心不全（HFrEF）外来患者2211例（平均年齢72.2歳、平均駆出率33％、男性71.4％、白人68.9％）を対象に、電子医療記録（EHR）に組み込まれた自動ツールによるMRA処方増加効果をクラスター無作為化試験で検討（BETTER CARE-HF試験）。診察中の患者のEHRに表示される個別アラートと診察の合間に確認可能な複数の患者に関するメッセージの2種を通常ケアと比較した。 その結果、新規MRA処方発生率はアラート群が29.6％、メッセージ群が15.6％、通常ケア群が11.7％となり、アラート群のMRA新規処方の相対リスクは通常ケア群に対して2.53（95％CI 1.77-3.62、P＜0.0001）、メッセージ群に対して1.67（同1.21-2.29、P＝0.002）だった。アラートのMRA処方1件増加に必要な患者数は5.6例だった。...