1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 脳卒中後の死亡リスクに近隣の社会経済的地位が関連

脳卒中後の死亡リスクに近隣の社会経済的地位が関連

2023年3月30日  専門誌ピックアップ

2017-19年の米メディケア請求データを用いて、神経疾患による入院後の30日死亡率および再入院率と住居近隣の社会経済的地位(SES)との関連を後ろ向き研究で検討。65歳以上の患者90万5784例を死亡率、91万5993例を再入院の解析対象とした。神経疾患には、多発性硬化症および小脳性運動失調症、脳卒中、変性神経系疾患、てんかん、外傷性昏睡、非外傷性昏睡を含めた。近隣SESの測定には、地理的剥奪指標(Area Deprivation Index:ADI)を用い、パーセンタイルにより患者を高群、中群、低群に分類した。 その結果、年齢、性別、人種/民族、併存疾患負荷、および患者個人のSESで調整後、多発性硬化症以外の疾患分類で近隣SES低群は高群と比べて30日死亡率が高く、調整オッズ比の範囲は非外傷性昏睡の2.46(95%CI 1.60-3.78)から脳卒中の1.23(同1.19-1.28)だった。どの疾患群でも調整後の再入院率に近隣SESによる有意差はなかった。...