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分娩入院での心停止、約9000件に1件

2023年3月30日  Annals of Internal Medicine

米国で、分娩のため入院した12-55歳の女性を対象に、分娩時の心停止の発生率、母親の特徴、心停止後の生存をデータベースに基づく後ろ向きコホート研究で検討。国際疾病分類のコードから分娩入院、心停止、基礎疾患、産科転帰、重度の母体合併症を特定した。 その結果、2017-19年の心停止発生率は10万件当たり13.4件だった。心停止が発生した1465例のうち68.6%(95%CI 63.2-74.0%)が退院まで生存していた。心停止は年齢が高いほど頻度が高く、非ヒスパニック系黒人、メディケアまたはメディケイド加入者、基礎疾患がある女性にも多かった。急性呼吸窮迫症候群が最も頻度の高い併発診断だった(56.0%、CI 50.2-61.7%)。同時に実施した処置や介入では、機械的換気が最も多かった(53.2%、CI 47.5-59.0%)。心停止後の退院までの生存率は、播種性血管内凝固(DIC)を併発すると輸血の有無に関係なく低かった(輸血あり50.0%、CI 35.8-64.2%;輸血なし54.3% CI 39.2-69.5%)。...