1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. RCT参加者と実際の患者集団の年齢差が拡大傾向

RCT参加者と実際の患者集団の年齢差が拡大傾向

2023年4月1日  JAMA Oncology

乳がん、前立腺がん、大腸がんまたは肺がんに対する治療を評価した無作為化臨床試験(RCT)参加者の年齢格差および年齢格差拡大に関連する因子を調査。臨床試験登録データベースClinicalTrials.govから試験302件(対象計26万2354例)を特定した。各試験で、試験参加者と人口に基づく疾患部位別患者集団の年齢中央値の差(DMA)を評価した。 その結果、試験参加者の年齢中央値は、患者集団の年齢中央値よりも、平均で6.49歳低かった(95%CI -7.17--5.81歳、P<0.001)。年齢差は、企業が資金を提供した試験(249件、82.5%)の方が企業以外の団体が資金を提供した試験よりも大きかった(平均DMA -6.84 vs. -4.72歳、P=0.002)。標的全身療法を評価する試験および肺がんの試験でも、年齢差は大きくなった。線形回帰モデルにより、試験参加者と患者集団の年齢中央値の差が、年-0.19歳(95%CI -0.37--0.01歳、P=0.04)の速度で、経時的に拡大しつつあることが示された。...