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ペースメーカーでHFpEFの運動耐容能改善せず

2023年4月2日  専門誌ピックアップ

駆出率の保たれた心不全(HFpEF)があり変時性応答不全を認めるペースメーカー植え込み患者29例を対象に、レート適合型心房ペーシングによる運動耐容能改善効果を単施設二重盲検無作為化クロスオーバー試験で検討(RAPID-HF試験)。4週間のウォッシュアウトを挟み、4週間のペーシングとペーシングなしを検討した。 その結果、ペーシングにより軽度および最大運動負荷時心拍数が上昇したが(16拍/分、P<0.001、14拍/分、P<0.001)、1回拍出量は減少したため(-24mL、P=0.02)、運動時心拍出量に有意な影響はなかった。嫌気性代謝閾値での酸素消費量(V̇o2,AT)(ペーシングオフ10.4mL/kg/分;オン10.7mL/kg/分;絶対差0.3mL/kg/分;P=0.46)、最大酸素消費量、分時換気量/二酸化炭素生産量スロープ(V̇E/V̇co2)、患者報告の健康状態、NT-proBNPにペーシングによる有意な変化は見られなかった。...