胃がんの5年無再発生存率、LADG vs. ODG

局所進行胃がんに対するD2リンパ節郭清腹腔鏡補助下幽門側胃切除術（LADG）の開腹幽門側胃切除術（ODG）に対する非劣性を多施設共同非盲検前向き無作為化臨床試験で検討（JLSSG0901試験）。最大解析対象集団は502例、追跡期間中央値は67.9カ月だった。主要評価項目は5年無再発生存率とした（ハザード比の非劣性マージン1.31）。 その結果、5年無再発生存率はODG群が73.9％、LADG群が75.7％で、LADGのODGに対する非劣性が示された（ハザード比 0.96、90％CI 0.72-1.26、非劣性の片側P＝0.03）。総生存率に有意な群間差は認められなかった（同0.83、95％CI 0.57-1.21、P＝0.34）。再発パターンは両群間でほぼ同じだった。安全性解析で、重度術後合併症に有意な群間差は認められなかった（ODG群4.7％ vs. LADG群3.5％、P＝0.64）。...