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オゾン汚染の増加で心血管疾患による入院のリスク上昇

2023年4月3日  European Heart Journal

中国70都市での2015-17年の心血管疾患による入院644万4441件を対象に、大気中オゾンへの曝露と心血管疾患による入院リスクの関連を時系列研究で検討した。 その結果、日最高8時間オゾン濃度の2日平均の10μg/m3上昇で冠動脈疾患で0.46%(95%CI 0.28-0.64)、狭心症で0.45%(同0.13-0.77)、急性心筋梗塞(AMI)で0.75%(同0.38-1.13)、急性冠症候群で0.70%(同0.41-1.00)、心不全で0.50%(同0.24-0.77)、脳卒中で0.40%(同0.23-0.58)、虚血性脳卒中で0.41%(同0.22-0.60)の入院リスクが増加した。日最高8時間オゾン濃度の2日平均が70μg/m3未満の日に比べ100μg/m3以上の日と関連を示す過剰入院リスクの範囲は、脳卒中の3.38%(同1.73-5.06)からAMIの6.52%(同2.92-10.24)だった。...