片眼性角膜上皮幹細胞疲弊症(LSCD)患者10例10眼を対象に、自家培養角膜上皮細胞シート移植の有効性および安全性を前向き単群臨床試験で検討。術後の追跡期間は2年、主要評価項目は角膜上皮再建率とした。術前のLSCDステージは4眼がステージIIB、6眼がステージIIIだった。 その結果、術後1年時点の角膜上皮再建率は60%で、同種角膜輪部移植で達成される臨床的意義のある有効率の15%よりも有意に高かった。2年時点の再建率は70%だった。視力改善達成率は術後1年時点が50%、2年時点が60%だった。臨床的意義のある移植関連有害事象は認められなかった。有効性および安全性が確認された細胞シートはネピックと名付けられ、現在、日本で細胞・組織由来製品として承認されている。...
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