放射線皮膚炎予防にメピテルフィルムが有効

乳腺部分切除術または乳房切除術を施行した乳がん患者376例を対象に、メピテルフィルム（MF）による急性放射線皮膚炎（RD）予防効果を無作為化第III相試験で検討した。主要評価項目は、グレード2-3のRD発症率とした。 修正intention-to-treat解析の結果、主要評価項目はMF群の方が標準ケア群より低かった（15.5％ vs. 45.6％、オッズ比0.20、P＜0.0001）。グレード3のRD（2.8％ vs. 5.7％、同0.19）および湿性落屑（8.0％ vs. 19.2％、同0.36）でもMFの便益の有意性が維持された。患者および医療従事者で統合したRadiation-Induced Skin Reaction Assessment ScaleスコアはMF群の方が有意に低く（P＜0.0001）、個々の項目もMF群の方が優勢だった。MF群の方が水疱/剥脱、紅斑、色素沈着、浮腫が有意に少なかった。発疹または過度な掻痒のため、3例がMFを除去した。...