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急性非特異的腰痛、鎮痛薬の効果は不確実

2023年4月4日  British Medical Journal

急性非特異的腰痛(6週間未満)がある18歳以上の成人患者を対象に、鎮痛薬の有効性および安全性を系統的レビューとネットワークメタ解析で評価。鎮痛薬を他の鎮痛薬、プラセボまたは無治療と比較した無作為化比較試験98件(69種類、1万5134例、女性49%)を組み入れた。 その結果、tolperisone(平均差-26.1、95%CI -34.0--18.2)、aceclofenac+チザニジン(同-26.1、-38.5--13.6)、プレガバリン(同−24.7、−34.6-−14.7)、その他14種類の薬剤では、プラセボよりも疼痛強度が低下した(エビデンスの確実性「低」または「非常に低」)。一部では、効果に差は認められなかった(確実性「低」または「非常に低」)。有害事象発現率は、トラマドール(リスク比2.6、95%CI 1.5-4.5)、paracetamol+トラマドール徐放剤(同2.4、1.5-3.8)、バクロフェン(同2.3、1.5-3.4)、paracetamol+トラマドール(同2.1、1.3-3.4)の方が、プラセボよりも高かった(確実性「中」ないし「非常に低」)。...