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ポリ硫酸ペントサン関連黄斑症、薬剤中止後も影響持続

2023年4月5日  JAMA Ophthalmology

ポリ硫酸ペントサン(PPS)による黄斑症患者12例23眼(女性91.7%、白人91.7%、年齢中央値58歳)を対象に、薬剤中止後の転帰をコホート研究で検討。PPS中止から初回受診までの期間中央値は0.6年だった。 その結果、ETDRS最高矯正視力(BCVA)文字スコア(ベースライン83、スネレン指標換算20/20)の2年時点の変化量中央値は-3だった(P=0.08)。4眼に15以上のスコア低下が認められ、いずれも進行性網膜外層萎縮(cRORA)との関連が認められた。マイクロペリメトリー平均閾値の変化量中央値は-3.5dB(P=0.001)、閾値低下率は32.5%だった(P=0.004)。9眼はベースラインで黄斑のcRORAがあり、1年当たり線形化増殖速度は0.23mmだった。ベースラインで萎縮がなかった2眼にcRORA新規発症が見られた。2年時点の変化量中央値は中心サブフィールド厚(ベースライン284μm)が-5μm(P=0.0497)、中心窩下脈絡膜厚が1μmだった(P=0.91)。...