重症市中肺炎、ヒドロコルチゾンで死亡リスク低下

重症市中肺炎で集中治療室（ICU）に入院した成人を対象に、グルココルチコイドによる死亡減少効果を第III相多施設共同二重盲検無作為化比較試験で検討（CAPE COD試験）。対象患者をヒドロコルチゾン群（200mg/日を臨床的改善に応じて4日間または8日間静脈内投与し、8日間または14日間で漸減）とプラセボ群に割り付けた。全例に抗菌薬と支持療法を含む標準治療を実施した。主要評価項目は28日時点の死亡とした。 2回目の中間解析後に試験を中止した時点で無作為化していた800例のうち795例のデータを解析した。28日時点までにヒドロコルチゾン群の6.2％とプラセボ群の11.9％が死亡した（絶対差－5.6％ポイント、95％CI －9.6-－1.7、P＝0.006）。両群の院内感染と消化管出血の頻度は同程度だった。ヒドロコルチゾン群の患者の方が治療開始後1週間のインスリン1日投与量が多かった。...