乳がんのalisertib、フルベストラント併用の便益見られず

内分泌療法抵抗性ERBB2（HER2）陰性の遠隔転移がある閉経後乳がんで、フルベストラントによる治療歴がある女性91例を対象に、選択的オーロラAキナーゼ阻害薬alisertibへのフルベストラント追加効果を第II相無作為化試験で検討（TBCRC041試験）。alisertib（1群）の腫瘍縮小効果（objective tumor response：ORR）を20％と予測した場合に、alisertib＋フルベストラント（2群）のORRが1群に比べて20％以上改善するかを評価した。 その結果、ORRは1群が19.6％（90％CI 10.6-31.7）、2群が20.0％（同10.9-32.3）だった。24週時点の臨床的有用率は1群が41.3％（同29.0-54.5）、2群が28.9％（同18.0-42.0）、無増悪生存期間中央値それぞれ5.6カ月（同 3.9-10.0）、5.4カ月（同3.9-7.8）だった。特に頻度の高かったalisertibに起因するグレード3以上の有害事象は好中球減少症（41.8％）と貧血（13.2％）だった。...