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コロナ退院後の抗凝固療法は有益か?

2023年4月6日  Annals of Internal Medicine

米127施設の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院成人患者を対象に、退院後のアピキサバン抗凝固療法による死亡と血栓塞栓性合併症予防効果を無作為化二重盲検プラセボ対照前向き試験で検討した。事象発生率が予想より低く、COVID-19入院率が低下したため、1217例(中央値54歳、女性50.4%)を割り付けた後、登録は早期に打ち切られた。 複合主要評価項目とした30日間の死亡、動脈血栓塞栓症、静脈血栓塞栓症の発生率はアピキサバン群が2.13%(95%CI 1.14-3.62)、プラセボ群が2.31%(同1.27-3.84)だった。安全性項目の大出血はアピキサバン群が2例(0.4%)、プラセボ群が1例(0.2%)、臨床的に重要ではない大出血はそれぞれ3例(0.6%)、6例(1.1%)に発生した。30日目までに36例(3.0%)が追跡不能となり、アピキサバン群の8.5%、プラセボ群の11.9%が試験薬投与を完全に中止した。...