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外傷患者への4F-PCC早期投与で輸血量減らず

2023年4月7日  Journal of the American Medical Association

フランスの外傷センター12施設で、大量輸血リスクのある外傷患者に対する4因子含有プロトロンビン複合体濃縮製剤(4F-PCC)の早期投与の有効性と安全性を二重盲検無作為化プラセボ対照優越性試験で検討(PROCOAG試験)。主要評価項目は24時間の血液製剤総使用量(有効性)、副次評価項目は動脈または静脈の血栓塞栓事象(安全性)とした。 その結果、324例を解析対象とした(4F-PCC群164例、プラセボ群160例)。24時間の血液製剤総使用量の中央値に統計学的または臨床的に意味のある群間差は認められなかった(4F-PCC群12U vs. プラセボ群11U、絶対差0.2U、95%CI -2.99-3.33、P=0.72)。4F-PCC群の35%とプラセボ群の24%に1回以上の血栓塞栓事象が生じた(絶対差11%、95%CI 1-21%、相対リスク1.48、95%CI 1.04-2.10、P=0.03)。...