地中海食と低脂肪食に死亡と心血管事象のリスク抑制効果

構造化された食および保健行動プログラム（食事プログラム：運動、行動支援、薬物療法併用の有無問わず）による死亡および主要心血管事象予防効果を系統的レビューとネットワークメタ解析で評価。心血管リスクが高い患者で食事プログラムと最低限の介入（健康的な食事に関する冊子配布など）を比較した無作為化試験40件（3万5548例）を組み入れた。 その結果、中間リスク患者では、地中海食によって全死因死亡（オッズ比0.72、95％CI 0.56-0.92、リスク差：5年間で1000人当たり17人減）、心血管死亡（同0.55，0.39-0.78、13人減）、脳卒中（同0.65、0.46-0.93、7人減）、非致命的心筋梗塞（同0.48、0.36-0.65、17人減）が減少した（エビデンスの確実性「中」）。低脂肪食でも、全死因死亡（同0.84、0.74-0.95、9人減）、非致命的心筋梗塞（同0.77、0.61-0.96、7人減）が減少した（確実性「中」）。この効果は、高リスク患者の方が顕著だった。...