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加齢黄斑変性のラニビズマブPDS、2年成績も良好

2023年4月10日  Ophthalmology

抗血管内皮増殖因子(VEGF)治療の奏効が認められた滲出型加齢黄斑変性(nAMD)患者でラニビズマブのポート送達システム(PDS)の効果を検証した第III相無作為化試験(Archway試験)の2年成績を報告。24週間ごとに薬剤を補充するPDS群の4週に1回ラニビズマブ硝子体内投与群に対する非劣性を評価した。 その結果、ETDRS視力表による平均60週および64週の最高矯正視力(BCVA)調整後平均変化量の群間差は+0.4文字(95%CI -1.4-+2.1)、88週および92週では-0.6文字(-2.5-+1.3)となり、PDSの非劣性が示された(マージン-3.9文字)。1-4回の各回の薬剤補充までに補助投与が不要だった患者の割合は98.4%、94.6%、94.8%、94.7%だった。PDSの眼安全性プロファイルは主要解析と一致しており、PDS群と4週に1回投与群の報告頻度が最も高かった有害事象は白内障だった(8.9% vs. 6.0%)。PDS群では結膜びらん(4.0%)、結膜収縮(2.4%)などが認められた。...