コロナ外来患者のVTEリスクは低い

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）外来成人患者39万8530例（平均43.8歳、女性53.7％、ヒスパニック系54.3％）を対象に、静脈血栓塞栓症（VTE）リスクとVTEの独立予測因子を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、追跡期間中にVTE事象292件（0.1％）を確認し、全体の発生率は100人年当たり0.26（95％CI 0.24-0.30）だった。COVID-19診断後最初の30日間にVTEリスクの急上昇が認められた（未調整で100人年当たり0.58、95％CI 0.51-0.67 vs. 30日後0.09、0.08-0.11）。 多変量モデルで認められたCOVID-19外来患者のVTEリスク上昇の関連因子は、：年齢55-64歳（ハザード比1.85、95％CI 1.26-2.72）、65-74歳（同3.43、2.18-5.39）、75-84歳（同5.46、3.20-9.34）、85歳以上（同6.51、3.05-13.86）、男性（同1.49、1.15-1.96）、VTE既往歴（同7.49、4.29-13.07）、血栓形成傾向（同2.52、1.04-6.14）、炎症...