無症候性の冠動脈アテローム硬化でMIリスク上昇
2023年4月13日
Annals of Internal Medicine
デンマーク・コペンハーゲンの一般集団を対象に、無症候性冠動脈アテローム硬化と心筋梗塞(MI)発症リスクを前向き観察コホート研究で検討。虚血性心疾患の既往がなく無症状で40歳以上の9533例を対象とし、冠動脈アテローム硬化の状態を閉塞性(50%以上の内腔狭窄)と範囲(冠動脈全体の1/3以上)で分類した。主要評価項目はMIとした。 その結果、54%には無症候性冠動脈アテローム硬化が認められず、36%に非閉塞性疾患、10%に閉塞性疾患が認められた。中央値3.5年の追跡期間中、193例が死亡し、71例がMIを発症した。MI発症リスクは、閉塞性疾患のある人(調整相対リスク9.19、95%CI 4.49-18.11)および広範囲疾患のある人(同7.65、95%CI 3.53-16.57)が高かった。リスクがきわめて高かったのは、閉塞性かつ広範囲の疾患がある人(同12.48、5.50-28.12)および閉塞性かつ非広範囲の疾患がある人(同8.28、3.75-18.32)だった。...
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