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ニルマトレルビル早期投与でCOVID-19罹患後症状リスク低下

2023年4月13日  JAMA Internal Medicine

米国退役軍人省の医療データベースで特定した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患者(平均61.99歳、男性86.01%)を対象に、急性期のニルマトレルビル投与でCOVID-19罹患後症状(PCC)リスクが低下するか検討。陽性確定後5日以内にニルマトレルビル経口投与を受けた患者(3万5717例)と感染急性期にCOVID-19抗ウイルス剤の投与や抗体治療を受けなかった患者(対照群24万6076例)を解析した。 その結果、ニルマトレルビル群は対照群よりPCCリスクが低く(相対リスク0.74、180日後の絶対リスク減少率4.51%)、急性期後の病態(PCCとして事前に定めた13の病態)のうち10の病態のリスクが低下した。ニルマトレルビル群では、急性期後の死亡(ハザード比0.53、180日後の絶対リスク減少率0.65%)と急性期後の入院(同0.76、1.72%)のリスクも低かった。こうした効果はワクチン接種状況や感染歴に関係なく認められた。...