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コロナ外来患者、早期mAb投与で重症化リスク低下

2023年4月15日  Annals of Internal Medicine

米国で軽症ないし中等症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)外来患者を対象に、モノクローナル抗体(mAb)早期投与の有効性を実用的無作為化コホート研究で検討。2020年12月8日から2022年8月31日までに検査で陽性が確定しmAbを投与した高リスク外来患者(投与群2571例)と、無処置または検査確定から3日以上経過後に治療した対照群(5135例)を対象とした。主要評価項目は、対照群と比較した投与群の28日後の入院または死亡リスクとした。 その結果、28日後の入院または死亡のリスクは、mAb投与群が4.6%、対照群が7.6%だった(リスク比0.61、95%CI 0.50-0.74)。治療猶予期間に対応するリスク比は、猶予1日が0.59、猶予3日が0.49だった。サブグループ解析では、アルファ株とデルタ株の優勢時期にmAbを投与した場合の推定リスク比はそれぞれ0.55と0.53、オミクロン株の優勢時期では0.71だった。mAb製剤別に見ても、いずれでも入院または死亡の相対リスクが低下した。免疫不全患者のリスク比は0.45(同0.28-0.71)だった。...