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性行為後ドキシサイクリン投与でSTIリスク低下

2023年4月18日  New England Journal of Medicine

男性と性行為をする男性(MSM)およびトランスジェンダー女性を対象に、性行為後のドキシサイクリン投与による性感染症(STI)予防効果を非盲検無作為化試験で検討(DoxyPEP試験)。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の曝露前予防薬(PrEP)を服用中かHIVに感染していて過去1年間に淋病、クラミジアまたは梅毒の感染歴がある参加者計501例をドキシサイクリン群(コンドームを使用しない性行為から72時間以内に200mg服用)と標準治療群に割り付けた。主要評価項目は、追跡3カ月当たり1件以上のSTI発生とした。 その結果、PrEPコホート327例では、ドキシサイクリン群の四半期ごとの来院570件中61件(10.7%)、標準治療群の257件中82件(31.9%)でSTIが診断された(絶対差-21.2%ポイント、相対リスク0.34、95%CI 0.24-0.46、P<0.001)。HIV陽性者コホートでは、ドキシサイクリン群の305件中36件(11.8%)、標準治療群の128件中39件(30.5%)でSTIが診断された(絶対差-18.7%ポイント、相対リスク0.38、95%CI 0.24-0.6...