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PM2.5は認知症の危険因子

2023年4月18日  British Medical Journal

環境大気汚染と認知症リスクとの関連を系統的レビューとメタ解析で検討。18歳以上の成人を対象に、米国環境保護庁(EPA)基準の大気汚染物質および交通公害に関わる物質への曝露(1年平均値)と認知症との関連を検討した試験51件をレビューした。このうちメタ解析に組み入れた14件は、粒子径2.5μm未満の微小粒子状物質(PM2.5)に関するものだった。 その結果、PM2.5 2μg/m3当たりの全体のハザード比は1.04(95%CI 0.99-1.09)だった。active case ascertainment法を用いた試験7件でのハザード比は1.42(同1.00-2.02)、passive case ascertainment法を用いた試験7件でのハザード比は1.03(同0.98-1.07)だった。二酸化窒素では10μg/m3当たりの全ハザード比が1.02(同0.98-1.06、試験9件)、窒素酸化物では1.05(同0.98-1.13、5件)だった。オゾンと認知症の間に明らかな関連は認められなかった(5μg/m3当たりのハザード比1.00、同0.98-1.05、4件)。...