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乳児のRSV関連下気道疾患に妊婦へのワクチン接種が有効

2023年4月19日  New England Journal of Medicine

乳児のRSウイルス(RSV)関連下気道疾患に対して、妊娠24-36週間の妊婦への2価RSV融合前Fタンパク(RSVpreF)ワクチン接種の有効性を検討する第III相二重盲検試験の中間解析の報告が報告された。主要有効性評価項目は、乳児の生後90日、120日、150日、180日以内の医療介入が必要な重症RSV関連下気道疾患およびRSV関連下気道疾患とし、ワクチン有効率の信頼区間下限値が20%を上回る場合に有効とした。 この中間解析では、全体で母親3682例がワクチンを、3676例がプラセボを投与され、それぞれ乳児3570例と3558例が評価された。医療介入を必要とする重症下気道疾患は、生後90日以内にワクチン群の乳児6例とプラセボ群の乳児33例(ワクチン有効率81.8%、99.5%CI 40.6-96.3)に、生後180日以内にそれぞれ19例と62例(同69.4%、97.58%CI 44.3-84.1)に生じ、有効性が示された。母親と月齢24カ月までの乳幼児に安全性シグナルは検出されなかった。...