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不全流産の子宮鏡手術、真空吸引術に優越性示せず

2023年4月20日  Journal of the American Medical Association

フランスの15施設で、将来の妊娠を希望する不全流産患者574例を対象に、子宮鏡手術が真空吸引術に対して優越性があるかを多施設共同無作為化比較試験で評価(HY-PER試験)。患者を1対1の比率で子宮鏡下手術と真空吸引術に割り付けた。主要評価項目は、2年間の追跡期間中に22週間以上継続する妊娠とした。 その結果、真空吸引術群は全例が処置を完遂したが、子宮鏡下手術群は19例(7%)が手術を完遂できず、そのうち18例が真空吸引術に切り換えた。563例(平均32.6歳)をITT解析の対象とした。子宮鏡手術群の62.8%と真空吸引術(対照)群の67.6%が主要評価項目を達成した(差 ¬-4.8%、95%CI ¬-13-3.0%、P=0.23)。生存時間解析による評価で、両群に主要評価項目の統計学的有意差は示されなかった(ハザード比0.87、95%CI 0.71-1.07)。手術時間と入院期間は子宮鏡手術の方が有意に長かった。...