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重症COVID-19にRAS調節薬の効果認めず

2023年4月21日  Journal of the American Medical Association

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染が引き起こすレニン・アンジオテンシン系(RAS)の調節不全に対して、合成アンジオテンシン(1-7)(TXA-127)または1型アンジオテンシンII受容体バイアス型リガンド(TRV-027)を用いるRAS調節の有効性と安全性を2つのプラセボ対照無作為化比較試験で検討。米国35施設で2021年7月22日から2022年4月20日までに重症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院した成人をTXA-127試験またはTRV-027試験に組み入れた。主要評価項目は酸素不使用日数とし、調整後オッズ比が1.0を上回る場合にプラセボに対して優越性を示すとした。 TXA-127試験では170例にTXA-127、173例にプラセボ、TRV-027試験では145例にTRV-027、145例にプラセボが投与された。プラセボとの比較で、TXA-127(未調整平均差-2.3、95%信用区間(CrI)-4.8-0.2、調整後オッズ比0.88、95%CrI 0.59-1.30)とTRV-027(同-2.4、-5.1-0.3、0.74、0.48-1.13)のいずれも...