輸血ドナーの性別はレシピエントの生死に影響せず

赤血球輸血のドナー（供血者）の性別が、レシピエント（受血者）の生死に及ぼす影響を多施設共同二重盲検試験で検討。レシピエント8719例（平均年齢66.8±16.4歳）を男性ドナー群（5190例）と女性ドナー群（3529例）に無作為化により割り付けた。主要評価項目は生存とし、男性ドナー群を参照群とした。 初回輸血の状況は、6969例（79.9％）が入院で、このうち2942例（42.2％）が外科病棟に入院していた。輸血前のベースラインヘモグロビン濃度は79.5±19.7g/Lで、輸血した赤血球は、女性ドナー群が平均5.4±10.5単位、男性ドナー群が5.1±8.9単位だった（差0.3単位、95％CI －0.1-0.7）。試験期間中、女性ドナー群1141例、男性ドナー群1712例が死亡した。全生存の主要解析では、死亡の調整後ハザード比は0.98（同0.91-1.06）だった。...