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降圧薬の個別選択で降圧効果が高まる可能性

2023年4月23日  Journal of the American Medical Association

スウェーデンで、心血管イベントリスクが低いグレード1の高血圧の男女を対象に、使用する薬物クラスの個別化による降圧効果を無作為化二重盲検反復クロスオーバー試験で検討。各参加者に4種類の降圧薬[リシノプリル(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)、カンデサルタン(アンジオテンシン受容体拮抗薬)、ヒドロクロロチアジド(サイアザイド系)、アムロジピン(カルシウム拮抗薬)]を順不同で投与し、各投与期間終了時に日中の自由行動下収縮期血圧を測定して、個別化治療によって達成可能な追加降圧を推定した。 参加者280例(男性54%、平均年齢64歳)のうち270例の完了投与期間数は1468(期間の中央値56日)だった。順不同で割り付けた各治療に対する血圧の反応は個人間で有意に異なり(P<0.001)、特にリシノプリルとヒドロクロロチアジド、リシノプリルとアムロジピン、カンデサルタンとヒドロクロロチアジド、カンデサルタンとアムロジピンの比較で顕著だった。概して、個別化治療により、収縮期血圧4.4 mmHgの追加降圧が得られる可能性があった。...