ぶどう膜黒色腫の肝転移に対する肝灌流化学療法の効果

ぶどう膜悪性黒色腫の単発性肝転移患者87例を対象に、メルファランを用いた単回の肝灌流化学療法（IHP）の効果を無作為化第III相試験で検討（SCANDIUM試験）。対照群では治験責任医師が選択した最良の代替治療が行われ、患者の49％が化学療法、39％が免疫チェックポイント阻害薬、9％がIHP以外の局所治療を受けた。 intention-to-treat解析の結果、全奏効率（ORR）はIHP群40％、対照群4.5％だった（P＜0.0001）。無増悪生存期間（PFS）中央値はIHP群7.4カ月、対照群3.3カ月（ハザード比0.21、95％CI 0.12-0.36）、肝臓PFSは9.1カ月、3.3カ月だった（いずれもP＜0.0001）。重篤な治療関連有害事象の発生件数はIHP群11件、対照群7件だった。IHP群で治療関連死が1件発生した。...