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統合失調症患者の網膜に測定可能な違い

2023年4月26日  JAMA Psychiatry

マルチモーダルイメージング(oculomics)による網膜特性と統合失調症の関連を後ろ向きコホートの横断解析で検討。統合失調症患者485例(747眼)と非統合失調症患者10万931例(16万5400眼)を比較した。網膜血管指数と視神経指数をカラー眼底写真から取得し、神経節細胞-内網状層(mGC-IPL)厚は光コヒーレンストモグラフィーで計測した。 その結果、統合失調症群では高血圧(83.9% vs. 48.0%)および糖尿病(75.1% vs. 27.6%)の割合が高かった。統合失調症群でmGC-IPL厚はより薄く(-4.05μm、95%CI -5.40--2.69、P=5.4×10-9)、非糖尿病のみ(同-3.99μm、-6.67--1.30、0.004)、55歳以下のみ(同-2.90μm、-5.55--0.24、0.03)で検討した場合でも薄いことが認められた。調整後の解析では、統合失調症群で血管変数の網膜フラクタル次元が低かったが(-0.14units、95%CI -0.22--0.05、P=0.001)、この結果は非糖尿病患者では認められなかった。...