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婦人科良性疾患の腹腔鏡術、尿カテ即時抜去で尿閉リスク高

2023年4月30日  専門誌ピックアップ

2012年2月から2019年12月にオーストラリア・シドニーの大学付属病院2施設で、婦人科良性疾患のため腹腔鏡手術を受けた18歳以上の患者693例を対象に、尿カテーテルの即時抜去と後期抜去の尿閉および尿路感染症のリスクを無作為化臨床試験で比較。骨盤底や腸管手術の同時施行を除外した子宮摘出術以外の腹腔鏡術を比較対象とした。追跡期間は6週間だった。 その結果、尿閉発生率は即時抜去群の方が後期抜去群に比べ高かった(8.2% vs. 4.2%、リスク比1.8、95%CI 1.0-3.0、P=0.04)。尿路感染症の発生率は即時抜去群4.7%、後期抜去群7.2%だったが(同0.7、0.3-1.2、P=0.2)、差は統計的に有意ではなかった。...