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小児の腸チフス、インド都市部で依然として高い発生率

2023年4月30日  New England Journal of Medicine

インドの都市部と農村部で生後6カ月から14歳までの小児コホートを観察し、腸チフスの発生状況を検証した。2017-20年に、都市部3地域と農村部1地域の急性熱性疾患の週単位のサーベイランスを実施し腸チフスの発生率を測定。別の5地域で発熱した入院患者の血液検査と医療利用に関する調査データと結合して、地域での発生率を推定した。 その結果、4つのコホートで小児2万4062例を4万6959人年観察。腸チフス299例が培養で確認され、10万人年当たりの発生率は都市部の地域では576-1173例、農村部では35例だった。入院サーベイランスによる推計では、10万人年当たりの腸チフス発生率は生後6カ月から14歳の小児で12-1622例、15歳以上では108-970例と推定された。33例からパラチフス菌(Salmonella enterica serovar Paratyphi)が単離され、年齢で調整後の全発生率は10万人年当たり68例だった。...