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DAPT後クロピドグレルでリスク低下、糖尿病関係なし

2023年5月2日  専門誌ピックアップ

薬剤溶出ステント(DES)を用いた経皮的冠動脈形成術(PCI)後、抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)実施で臨床的事象を呈していない患者5438例(平均年齢63.5歳、女性25.5%)を対象に、クロピドグレルまたはアスピリン単剤療法による長期維持効果を前向き多施設共同医師主導非盲検無作為化臨床試験(HOST-EXAM試験)で比較。糖尿病の有無によるサブグループ解析を実施した。主要評価項目は24カ月後の全死亡、非致死的心筋梗塞、脳卒中、急性冠症候群による再入院、大出血(BARC基準タイプ3または5)の複合とした。 その結果、1860例(34.2%)が糖尿病患者だった。主要評価項目発生率は、クロピドグレル群の方がアスピリン群より有意に低かった(糖尿病患者:6.3% vs. 9.2%、ハザード比0.69、95%CI 0.49-0.96、P=0.03、絶対リスク差2.7%、治療必要数37、非糖尿病患者:5.3% vs. 7.0%、0.76、0.58-1.00、P=0.046、1.6%、治療必要数63)(交互作用のP=0.65)。両群の血栓性事象およびBARC 2、3、または5の出血発生率には、糖...