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憩室炎の転帰改善には保存的治療よりS状結腸切除術

2023年5月2日  JAMA Surgery

再発、または合併症や持続的な腹痛を伴う憩室炎患者85例を対象に、待機的腹腔鏡下S状結腸切除術と保存的治療(患者教育および繊維補充)による2年間の転帰を多施設共同並行群間非盲検個別無作為化臨床試験で比較(LASER試験)。Gastrointestinal Quality of Life Index(GIQLI)スコア、合併症、再発を評価した。 その結果、保存的治療群の8例(18%)が2年以内にS状結腸切除術を受けた。1年時点のGIQLI平均スコアは、手術群の方が保存的治療群より9.51点高かったが(118.54 vs. 109.03、95%CI 0.83-18.18、P=0.03)、2年時点では同程度だった。2年以内に再発した患者は、保存的治療群が41例中25例(61%)だったのに対し、手術群は37例中4例(11%)だった。2年以内の主要な合併症発現率は手術群が10%、保存的治療群が5%だった。per-protocol(PP)解析では、手術群の方が保存的治療群よりも、GIQLI平均スコアが12カ月時点で11.27点(119.42 vs. 108.15、同2.24-20.29、P=0.02...