コロナ流行期の妊娠関連死亡、2020年より2021年で増

米国の2019-21年死亡・出生データを基に、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミック前（2019年1月-2020年3月）とパンデミック中（2020年4月-12月および2021年）の妊娠関連死亡比を人種・民族別および農村・都市の居住地別に比較した。 その結果、2021年の妊娠関連死亡比（出産10万件当たりの妊娠関連死亡45.5件）は2020年（同36.7件）およびパンデミック前（同29.0件）と比較して有意に高かった。2021年の妊娠関連死亡比の上昇はいずれの人種・民族および農村・都市居住区分でも見られたが、2020年4-12月との比較で上昇が最大だったのは米国先住民／アラスカ先住民だった（同160.8件 vs. 79.0件、相対変化量104％、P＝0.017）。2020年4-12月と比較した2021年の妊娠関連死亡比の上昇は、中小都市（同52.4件 vs. 37.7件、39.0％、P＜0.001）および農村（同56.2件 vs. 46.5件、21.0％、P＝0.05）の方が大都市圏（同39.1件 vs. 33.7件、15.9％、P＝0.009）よりも大きかった。...